鳥の特色


日常行動は視覚を中心として認識している
             ※慣れない物ができれば忌避効果は絶大

鳥の視覚は、人間と比べると勝っているとされています。また、人間の認識できない色も多くの鳥が識別できるとされています。

明るさ・暗さへの順応に関しては、あまり適応性はありません。多くの鳥害現場、特にハトは夕方過ぎには少なくなっていることもあり、その証左となっています。




多くの鳥は人間より視野が広いが、
立体視できる範囲は狭い

強烈な音も慣れが生じ、騒音のある場所にも住着く

鳥の聴覚は人よりもやや劣ると言われています。つまり、人間に聞こえない音は基本的に鳥にも聞こえません。超音波など人間に聞こえない音で害鳥を脅かすものは害鳥にも聞こえていないことになり、効果はありません。

ただし、爆音機のように強烈な音を発するもので人間がビックリするようなものは当然、鳥にも聞こえています。(騒音の問題にはなる可能性はあります)


人間と鳥の聞こえる音の範囲の比較



超音波を利用した害鳥駆除は効果がありません

 

 

鳥は匂いに鈍感である

鳥の臭覚はあまり鋭くは無いといわれます。
腐ったものや、残パン等に群がるのも、ゴミを出された事を視覚で確認しています。ゴミを出しているのにもかかわらず、それが見えない所は荒らさない実例があります。

 

 

 

 

 

渡り鳥や伝書鳩のように長い距離を正確に移動するものがいます。彼らが磁気を用いて距離や方向を認識している事は分っています。

 ただ、通常は視覚を使って、エサを探したり眠る場所に帰っています。磁気での忌避具があまり効果がない場合があるのは、鳥が視覚に頼って生活していると言う事の現れではないでしょうか。


磁石を取り付けたエサ台と
磁石の無いエサ台での
ヒヨドリがエサを食べた量の比較



磁気の有無にかかわらず、
エサは食べられてしまう。

 

鳥にも味覚はあります。人間よりは劣っていると言われていますが、熟れた果実を食したり、残飯の中でも一部の食べ物を好んで食する事もあると言われています。

 

 

 

 ※約1週間〜1ヶ月で忌避効果の確認はできる

虫等に比べて、鳥には非常に優れた学習能力があります。種類によっても異なりますが、鳥は忌避具が本当に危険かそうでないかを短期間で判断します。

 よって、極めて危険と見える異質な物か、取付位置の変更や動きをつける等の工夫がないと、効果が永続することはありません。


警告音ありのエサ台と
警告音の無いエサ台での
ヒヨドリがエサを食べた量の比較



効果があるのは最初だけで、
最終的に、警告音の有無に関わらず
エサは食べられてしまう。